最適ポートフォリオって何ですか?

2022.8.26

たいこうNaviでは、リスクを抑えながらリターンを最大化できるよう、一人ひとりに合った「最適ポートフォリオ」(最適な資産配分)をご提供しています。お客様のリスク許容度(どの程度リスクを取れるか)によって、最適ポートフォリオは5種類に分かれます。

その中でリスクが中程度のポートフォリオのイメージ図を見てみましょう。米国株や日欧株、債券など6つの資産に最適な割合で分散しています。ではなぜこの割合が「最適」だと言えるのでしょうか。

たいこうNaviのポートフォリオ(イメージ図)

たいこうNaviのポートフォリオ(イメージ図)

最も効率的なポートフォリオが「最適」

投資をするならより高いリターンを追い求めたくなりますが、リスクとリターンはコインの表裏の関係であり、高いリターンが狙えるポートフォリオはリスクも高くなりがちです。

リスクを抑えながら安定的に投資をするには、まず年齢や年収、資産の額などからどの程度のリスクを取るかを決め、そのリスクの中で最も高いリターンが期待できるポートフォリオを組むのが有効です。「最適ポートフォリオ」の「最適」は、取るリスクに対し、期待できるリターンが最も高く効率的だという意味での「最適」です。

資産の組み合わせ方は無数に考えられます。たいこうNaviは、1990年にノーベル経済学賞を受賞したハリー・マーコビッツ氏が唱えた「現代ポートフォリオ理論」を用いて、無数に考えられる組み合わせの中から、最適なポートフォリオを選んでいます。これは、世界の機関投資家や富裕層の資産運用でもよく用いられる、スタンダードな方法です。

現代ポートフォリオ理論の考え方を見てみましょう。

資産をどのような割合で組み合わせるかによって、リスクや期待されるリターンは異なります。

もしリスクが同じポートフォリオがいくつかあるならば、その中で期待されるリターンが最も高い組み合わせを選ぶのが合理的です。つまり、どの程度のリスクを取るかを決めると、その中で最も高いリターンが期待できる「最適ポートフォリオ」が決まります。

リスクが同じで期待リターンが違うならどれを選ぶ?

リスクが同じで期待リターンが違うならどれを選ぶ?

下図は、縦軸が期待されるリターン、横軸が過去のデータから推計されたリスクです。一つひとつの点は、異なる資産の組み合わせ、すなわちポートフォリオを表しています。ここには数えられるほどの点しか載せていませんが、実際には、無数のパターンが考えられます。

リスクが同じで期待リターンが
最も高いのが最適ポートフォリオ

効率的フロンティア(イメージ図)

リスクが同じで期待リターンが最も高いのが最適ポートフォリオ

点線で囲んだ複数の点に注目してください。縦に並んでいるということは、リスクの大きさが同じだということです。点線で囲んだ点の中でいちばん上にあるのが、期待リターンが最も高い点(最適ポートフォリオ)です。

次に、リスクをもう少し取ったときに期待リターンが最も高くなる点を探します。そうすると、少し右上の点が最適ポートフォリオになります。逆にリスクをもう少し下げると、少し左下の点が最適ポートフォリオになります。

このような作業を続けていくと、リスクが同じで期待リターンが最も高い点の集まりは、曲線を描きます。この曲線は、最適ポートフォリオの集まりであり、「効率的フロンティア」と呼ばれます。

たいこうNaviは効率的フロンティア上にある無数の点の中から、5つの点(最適ポートフォリオ)を選んでご提供しています。リスク許容度(どの程度リスクを取れるか)によって、最適ポートフォリオをひとつ選ぶことができます。

5段階のリスク許容度のうち、「リスク許容度1」が最も低リスク、「リスク許容度5」が最も高リスクです。「リスク許容度1」では比較的リスクの低い債券の割合が高くなり、「リスク許容度5」では比較的リスクの高い株の割合が高くなります。

5つの「最適ポートフォリオ」を提供

たいこうNaviのリスク許容度1〜5のポートフォリオ(イメージ図)

5つの「最適ポートフォリオ」を提供

リスク許容度は人によって異なります。例えば、若い人ほど給与収入などによって資産を増やせる期間が長いため、リスクを多く取ることができます。また、保有する資産が多いほど、資産運用が生活や心理面に与える影響は小さく、リスクを取りやすいと言えるでしょう。「相場が急落した時にどう行動するか」といった投資に対する考え方も考慮すべきでしょう。

たいこうNaviは、年代や収入、資産の額、投資の考え方をベースにした5つの質問への回答から、リスク許容度を診断します。

すでにたいこうNaviをご利用の方であれば、「ナビゲーション」メニューより「ポートフォリオ(Portfolio)」を選択すると、設定したリスク許容度の最適ポートフォリオを確認できます。

最適ポートフォリオは更新が必要

最適ポートフォリオは、世界の金融市場のデータに基づき計算されます。市場の状況は時間の経過とともに変化するため、ある時点で最適だったポートフォリオがその後も最適なままとは限りません。10年や20年といった長期の資産運用において、「最適」なポートフォリオで投資を続けるためには、最新のデータを使って、定期的に最適ポートフォリオを更新する必要があります。たいこうNaviでは原則として年に1度、最適ポートフォリオを更新しています。

ただ、たいこうNaviでは、短期的な相場変動を見て頻繁に資産配分を変えることはしません。日々変動する相場のどこが底でどこがピークかを見極めることは非常に難しく、相場を読んで頻繁に資産配分を変えることで、パフォーマンスが悪化することもあるからです。

たいこうNaviは、リスクに対して最大のリターンが期待できる「最適ポートフォリオ」によって、お客様が効率的にリターンを獲得できるようサポートしています。

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